相対性の重要さ
どうも!
ユウキです。
最近読んだ本で「予想どおりに不合理 行動経済学が明かす『あなたがそれを選ぶわけ』」と言うのがあります。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 文庫
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個人的に、「経済学って難しそうだし、何をやっているのかよくわからない…」と思うことが多かったのですが、今回この本を読み、
経済学って、超実践的で一番ためになる学問分野なんじゃね!?
と、世界が反転するほどの衝撃を受けました。今まで感じたことのない、自然と首がうんうん!となる感覚でした。
先に簡単に行動経済学って何?と言うことを話しておくと
行動経済学(こうどうけいざいがく、英: behavioral economics)とは、経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく研究手法である
参照: Wikipedia
個人的な印象としては、「 今までの経済学は数学的な統計の結果として様々な考えが論じられてきた一方で、行動経済学はそこに人の本質的な部分(感情や人の意識しない行動など)を考慮して人間の行動を再定義する」というものなのかなと言うところです。
もう少し簡単に言うと、人の行動は今までの経済学的に言うとワケワカメなところがあるから、数字とか目に見えることだけじゃなくて、人間のことももう少し考えてちょっと考え直そうぜ!という感じです。
アメリカでは1990年代に主流になり始めました。日本でもすでにかなり多くの本が出版されてますね。
さて、前置きはこのくらいにして、この本の紹介を簡単にしたいと思います。今回は一章の内容を僕なりにまとめて見ました。テーマは
相対性について
です。
みなさんもしス◯ーバックスに行って、こんな選択肢を与えられたらどれを選びますか?考えてみてください。
【期間限定プロモーション!!】
① ラテ 400円
② 新商品のスーパーヘルシードリンク(筆者が勝手に作りました)600円
③ ラテと新商品のスーパーヘルシードリンクのコンボ 600円
さて、どれを選びますか??
筆者だったら間違いなく③です。だって、得でしかないですよね!?600円で2本来るんですよ!?多分みなさんも3を選ぶ人が多いんじゃないでしょうか?
しかし、ここで一歩引いた視点で見てみましょう。
ス◯ーバックス(ちなみに、筆者はス○ーバックスの回し者ではありませんし内部の者でもありません。笑)の狙いは何でしょうか??
そうです。新商品のスーパーヘルシードリンクを試してもらい、「美味しい!また飲んでも良いかも!」と、これからの販売を促進するためです。
例えば上の状況で、選択肢が
① ラテ 400円
② スーパーヘルシードリンク 550円(新商品は割引されることが多いので、割引されていると仮定します)
だけだったらどうでしょう?まぁ、スーパーヘルシードリンクの売り上げは、そこそこと言ったところでしょうか。
なぜ、人は③のようなセットに惹きつけられたんでしょうか?
それは、元来、人が万物を相対的に見る生き物だからです。人は、例えスーパーヘルシードリンクを飲もうと意図せず来たとしても、上のようにされると飲んでしまう生き物なのです。
例え、「お腹いっぱいになっちゃうな、飲みすぎだよな。」と思ったとしても、「でもお得だし!」と思ってセットを選んでしまうのです。相対的にみたら、圧倒的に得ですからね。
このように、人は思いがけないところで無意識に相対的に判断しています。そして、別に意図していなかった物まで買ってしまうのです。
スーパーヘルシージュースは軌道になってもおかしくないでしょうね。まぁ美味しければ、の話ですが。笑
いかがでしたか。
経済学が人に生活にもっと具体的にのめり込んできている感覚がして、面白いなぁと思うばかりです。
僕が書いたことはこの本に沿ってますので、ぜひ面白いなと思った方は手に取って読んでみて下さい。
では。
しーや。